12月の札幌は、11月までとは違い、どう間違っても暖かい日は望めません。
よって、毎日が真冬の服装で定着しますので、これはこれで服装に迷うというストレスが無くなり助かります。
しかし、12月になると気温の低下とともに、雪も必ず降りますが、この雪の降る量が多いか?少ないか?でも生活は変わります。
そんな12月の札幌の気候と服装について、日本各地とどのくらい違いがあるのか?も併せて、まとめてみました。
※気温などのデータは、気象庁の「過去の気象データ」より平成の30年分をお借りし、こちらで30年平均を割り出した数値となります。
札幌12月の最高気温と最低気温
札幌の12月の最高気温は、10月~11月の早い気温低下速度と大きな上下動が無くなり、少しずつ氷点下へと向かう安定期に入ります。
10月上旬18.5℃→10月中旬16.5℃→10月下旬14.3℃→11月上旬11.9℃→11月中旬8.4℃→11月下旬6.2℃→12月上旬3.7℃と、旬ごとに2℃以上低下してきましたが、12月中旬からはゆっくり低下モードに入ります。
他主要都市との気温差は、夏ころは5℃程度でしたが、12月以降の真冬は10℃程度まで拡大します。
最高気温(℃) | 最低気温(℃) | |||
30年平均 | 高い年 | 30年平均 | 低い年 | |
12月上旬 | 3.7 | 9.2 | -2.3 | -6.5 |
12月中旬 | 1.5 | 5.4 | -4.4 | -7.4 |
12月下旬 | 1.1 | 3.9 | -4.8 | -8.1 |
12月上旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら
最高気温(℃)旬平均 | 最低気温(℃)旬平均 | |||
30年平均 | 高い年 | 30年平均 | 低い年 | |
札幌 | 3.7 | 9.2 | -2.3 | -6.5 |
東京 | 13.9 | 16.5 | 6.7 | 3.6 |
名古屋 | 13.3 | 16.1 | 4.9 | 1.6 |
大阪 | 14.0 | 17.1 | 6.7 | 3.4 |
福岡 | 14.1 | 17.4 | 7.0 | 3.1 |
12月中旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら
最高気温(℃)旬平均 | 最低気温(℃)旬平均 | |||
30年平均 | 高い年 | 30年平均 | 低い年 | |
札幌 | 1.5 | 5.4 | -4.4 | -7.4 |
東京 | 12.2 | 14.5 | 5.0 | 1.7 |
名古屋 | 11.3 | 15.1 | 3.2 | -0.4 |
大阪 | 11.9 | 15.9 | 5.1 | 1.8 |
福岡 | 12.2 | 16.5 | 5.7 | 2.1 |
12月下旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら
最高気温(℃)旬平均 | 最低気温(℃)旬平均 | |||
30年平均 | 高い年 | 30年平均 | 低い年 | |
札幌 | 1.1 | 3.9 | -4.8 | -8.1 |
東京 | 11.3 | 13.5 | 3.8 | 1.9 |
名古屋 | 10.4 | 12.7 | 2.1 | -0.9 |
大阪 | 11.1 | 13.2 | 4.2 | 1.9 |
福岡 | 11.6 | 14.8 | 4.8 | 1.5 |
札幌 12月の寒い日・降雪量・日照時間・風速
札幌の12月の気候は、徐々に真冬に向かっている時季で、日の最高気温が0℃未満となる「真冬日」も上旬から下旬へ少しずつ増えていきます。
日照率もわずかながらでも少なくなっていき、東京の半分以下となりますが、日の入り時刻も早まるため、本当に暗い季節です。
降雪量も徐々に増えていきますが、年によってかなり異なります(後段で詳しく)。
12月上旬の札幌 最高気温0℃未満日数・降雪量・日照率・風速
0℃未満日数 | 日照率(%) | 平均風速(m/s) | 降雪量(cm) | |
札幌 | 1.8 | 31 | 2.8 | 29 |
東京 | 0.0 | 54 | 2.9 | 0 |
名古屋 | 0.0 | 56 | 2.8 | 0 |
大阪 | 0.0 | 53 | 2.7 | 0 |
福岡 | 0.0 | 39 | 2.7 | 0 |
12月中旬の札幌 最高気温0℃未満日数・降雪量・日照率・風速
0℃未満日数 | 日照率(%) | 平均風速(m/s) | 降雪量(cm) | |
札幌 | 3.2 | 30 | 2.7 | 41 |
東京 | 0.0 | 59 | 3.0 | 0 |
名古屋 | 0.0 | 56 | 3.0 | 2 |
大阪 | 0.0 | 48 | 2.8 | 0 |
福岡 | 0.0 | 34 | 2.8 | 0 |
12月下旬の札幌 最高気温0℃未満日数・降雪量・日照率・風速
0℃未満日数 | 日照率(%) | 平均風速(m/s) | 降雪量(cm) | |
札幌 | 3.9 | 28 | 2.8 | 50 |
東京 | 0.0 | 62 | 3.1 | 0 |
名古屋 | 0.0 | 58 | 3.0 | 1 |
大阪 | 0.0 | 49 | 2.9 | 0 |
福岡 | 0.0 | 37 | 2.9 | 0 |
12月の札幌での服装と注意点
12月の札幌での「服装」
札幌の日の最高気温について、下に11月と12月の各年・各月の最も高い日の最高気温と、最も低い日の最高気温を一覧にしました。
日最高気温の月最高 | 日最高気温の月最低 | |||
11月 | 12月 | 11月 | 12月 | |
2011年 | 17.7 | 7.7 | -0.5 | -3.3 |
2012年 | 14.2 | 7.1 | 0.7 | -6.1 |
2013年 | 16.4 | 11.0 | 1.9 | -1.7 |
2014年 | 17.4 | 11.3 | 2 | -5.4 |
2015年 | 18.5 | 10.7 | 1 | -4.8 |
2016年 | 14.5 | 11.9 | -1.7 | -3.4 |
2017年 | 17.4 | 8.8 | -1.9 | -3.7 |
2018年 | 17.9 | 13.0 | 0.7 | -5.9 |
2019年 | 16.8 | 10.2 | -0.8 | -3.2 |
2020年 | 18.9 | 7.6 | 2.7 | -4.5 |
最も高い日も低い日も、明らかに11月と12月では大きな差があって、11月は15℃を超えるよう日もありますが、12月にはありません。
12月の寒い日は、最高気温ですらマイナス6℃までしか上がらない日が年によってはあります。
11月は暖かくなる日もあるので、服装選びに躊躇することもありますが、12月に入ると、もう完全に暖かい日はありませんので、迷わず真冬の完全防備服となります。
札幌の冬に慣れてくると、マイナス2℃くらいまでは東京などと同じ服装でもOKですが、マイナス5℃以下になるとかなり寒さが厳しくなり、ダウンコートなどの外着は東京で使っていたものと同じでも良いのですが、中に着るセーターや肌着などは最強クラスの格好にする必要があります。
最高気温0℃前後の日に最強クラスの服装にすると、屋外では良いのですが、屋内では暑すぎることがよくあります。
北海道の冬服の選択で難しいところは、屋内の室温がやたらに高めであるということで、屋内は、逆に東京での服装よりも薄着にする必要があります。
12月の札幌で「注目」すること
12月の札幌で一番注目するべきは「雪」なのですが、降る量よりも、積もっている量が重要です。
降る量が多ければ積もる量も増えるのですが、完全にパラレルな訳ではなく、降っても日中の気温で融けてしまうこともあります。
1月2月であれば、ほぼ間違いなく道路は完全に雪で覆われて真っ白ですが、12月はその年の降雪量と気温などによって、道路の状態が異なります。
まずは、降雪量(cm)を一覧にしますが、11月下旬・12月上旬までの降雪量が少ない年は、だいたいは中旬・下旬で挽回するものですが、2019年・2020年は12月下旬まで降雪量が少ないままでした。
降雪量(cm) | 11月下旬 | 12月上旬 | 12月中旬 | 12月下旬 |
2011年 | 20 | 35 | 19 | 52 |
2012年 | 12 | 68 | 100 | 44 |
2013年 | 13 | 7 | 26 | 68 |
2014年 | 0 | 11 | 61 | 58 |
2015年 | 49 | 24 | 39 | 38 |
2016年 | 12 | 77 | 39 | 82 |
2017年 | 26 | 52 | 19 | 31 |
2018年 | 18 | 22 | 46 | 38 |
2019年 | 19 | 17 | 11 | 26 |
2020年 | 9 | 1 | 22 | 27 |
次に、最深積雪(cm)ですが、2019年・2020年は雪不足が問題にもなっていました。
最深積雪(cm) | 11月下旬 | 12月上旬 | 12月中旬 | 12月下旬 |
2011年 | 8 | 19 | 22 | 49 |
2012年 | 8 | 32 | 87 | 81 |
2013年 | 11 | 6 | 18 | 52 |
2014年 | 0 | 9 | 44 | 51 |
2015年 | 44 | 20 | 33 | 37 |
2016年 | 7 | 65 | 64 | 96 |
2017年 | 18 | 36 | 28 | 31 |
2018年 | 11 | 17 | 31 | 31 |
2019年 | 8 | 10 | 4 | 17 |
2020年 | 7 | 1 | 13 | 21 |
積もる雪の量が少ないと、
●一般生活をする上では、雪かき・除雪作業が少なくなりますから、良いことです。
また、地下鉄や札幌市電には関係ありませんが、JR線やバス路線で通勤される方にとっては、雪による遅延が少なくなるので良いことです。
✖しかし、雪を目的としたスキー場やイベント(雪まつりなど)・雪関連商品販売などには悪影響ですから、経済的にはマイナスな面もあります。
2020年は、雪不足以前に新型コロナウィルスの問題がありましたが、通常であれば、スキー場もオープンしていなければ札幌観光客も減ってしまいます。
11月下旬から12月25日まで開催のホワイトイルミネーションも、ホワイトでない単なるイルミネーションになってしまうので、観光的魅力が減少して、やはり観光集客に影響があります。
そして、実は一般生活においても、一定の雪はあった方が良いのです。
雪が降ると、雪の保温性と熱、厚い雲に覆われることによる保温性、風が弱くなることなどから、意外と寒くないのです。
また、雪が降ったばかりの程よい新雪の状態の方が、歩道は歩きやすいのです。
大雪で積もり過ぎても歩きにくいので、あくまでも程よい雪の量が良いのです。
毎日、チラチラと少しずつ雪が降ってくれるのが、12月の札幌生活においては、ベストな状況と言えます。
以上、札幌 12月の気温と服装/雪は多すぎても少なすぎても困る!でした。