札幌地下鉄の料金(運賃/子供/一日券/定期/値上げ)路線図・乗り心地など特色

札幌の公共交通機関の中では、地下鉄が一番利用者数多く、人気の公共交通機関となっています。

移住・転勤・出張・旅行いずれにしても、札幌に来たら地下鉄に乗る機会は多くなります。

その札幌市営地下鉄線の料金(運賃)を中心に、路線図や始発終電など基本的な内容をお伝えします。

また、札幌の地下鉄にはおもしろい特徴がたくさん多くあり、なぜ札幌の地下鉄はこんなにも利用者数が多いのか?など歴史的なことも後段でご説明します。

※この情報は2021年3月現在のものですが、基本的には新型コロナウィルスの影響に関しては、ワクチンの普及などにより変わる(元に戻る)可能性もありますので加味していません。

札幌市営地下鉄の料金

札幌市営地下鉄の「各区間ごと」の料金表/運賃

正確には、下の表の通りですが、次の項目で主要駅間の料金を見て頂くとイメージがつきやすいと思います。

1区 マル2区・2区 3区 4区 5区 6区
210円 250円 290円 330円 360円 380円

※マル2区:バスとの乗り継ぎの時だけ適用される運賃です。

発着駅間のキロ程 区数
3km以下 1区
3kmを超え5km以下 マル2区
5kmを超え7km以下 2区
7kmを超え11km以下 3区
11kmを超え15km以下 4区
15kmを超え19km以下 5区
19kmを超え21km以下 6区

札幌市営地下鉄の主要駅間の料金

東西線 新さっぽろ 白石 円山公園 宮の沢
大通 330円 250円 210円 290円
南北線 真駒内 すすきの 北24条 麻生
さっぽろ 290円 210円 210円 250円
東豊線 福住 学園前 東区役所前 栄町
さっぽろ 250円 210円 210円 250円

一番距離のある「新さっぽろ~宮の沢」間で、380円です。

札幌市営地下鉄の「一日券」の料金

札幌市営地下鉄の1日乗り放題きっぷは、2種類あります。

地下鉄専用1日乗車券

平日に利用される場合には、こちらの地下鉄が1日乗り放題きっぷお得です。

料金は、大人830円・こども420円です。

※地下鉄各駅の券売機で購入できます。

ドニチカキップ

土曜日・日曜日・祝日・年末年始(12月29日から1月3日)に利用できる、もっとお得な地下鉄専用1日乗車券です。

料金は、大人520円・こども260円です。

例えば、都心部「大通」駅から東西線の終点「新さっぽろ」を往復すると、330円×2=660円になりますから、それだけで十分に元が取れます。

主要駅には、大通やさっぽろ駅から210円・250円区間が多いですから、基本的には3区間以上乗車する場合におススメです。

札幌市営地下鉄の「定期」の料金表

都心部から一番遠い「新さっぽろ」駅と、札幌で一番の高級住宅地とも言われ、転勤族にもよく薦められる「円山公園」駅から都心部「大通」駅までの2例をご紹介します。

大通~新さっぽろ 1か月 3か月
普通定期料金 通勤 13,860円 39,500円
通学(大人) 7,920円 22,570円
通学(こども) 3,960円 11,290円
福祉割引定期料金 通勤 6,930円 19,750円
通学(大人) 3,960円 11,290円
通学(こども) 1,980円 5,640円
大通~円山公園 種類 1か月 3か月
普通定期料金 通勤 8,820円 25,140円
通学(大人) 5,040円 14,360円
通学(こども) 2,520円 7,180円
福祉割引定期料金 通勤 4,410円 12,570円
通学(大人) 2,520円 7,180円
通学(こども) 1,260円 3,590円

※ちなみに、札幌の地下鉄には6カ月定期が無いため、普通運賃に比べ他都市の地下鉄よりも割高になる部分です。

札幌市営地下鉄の「こども」の料金

札幌市営地下鉄のこども料金/運賃は、おとなのほぼ半額ですが、正確には下の一覧表の通りです。

1区 マル2区・2区 3区 4区 5区 6区
大人 210円 250円 290円 330円 360円 380円
こども 110円 130円 150円 170円 180円 190円

札幌市営地下鉄の前回「値上げ」は2019年10月

2020年10月に消費税が10%に引き上げられることに伴い、札幌市営地下鉄の料金/運賃も値上げを実施されました。

値上げされたのは、6区分のうちの4区分で、上記の1・4・5・6区が10円ずつ値上げされました。

初乗り最低料金が200円から210年に値上がったことも含め、2019年当時は、よく北海道ローカルテレビでよく取り上げられていました。

札幌地下鉄の路線図・駅数・本数・始発・終電

札幌市営地下鉄線路線図の画像

札幌市営地下鉄は3路線あり、大通駅が3路線のほぼ中央に位置し、3路線が乗り換え可能です。

その大通駅から最終の駅まで遠くても20分以内の距離にあります。

■南北線・・・全16駅:麻布~6駅11分~大通~9駅16分~真駒内

■東西線・・・全19駅:宮の沢~8駅16分~大通~10駅19分~新さっぽろ

■東豊線・・・全14駅:栄町~7駅13分~大通~6駅12分~福住

■1時間当たりの電車本数
始発が6時台(5~7本)~終電は0時台(2本)、その間は1時間当たり、昼間8~9本、朝夕14~16本

※但し、時期によっては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、終電時刻が30分ほど繰上げされます。

山手線や銀座線・日比谷線などには敵わないませんが、都営地下鉄線あたりとは同じくらいの本数でしょうか?

ちなみに、札幌では地下鉄の駅から徒歩10分以内に住むことが当たり前で、転勤者の多くはそうしています。

家から徒歩5分+地下鉄乗車10分+会社まで徒歩5分。

駅での待ち時間を入れても、通勤時間30分以内はけっこう普通のことなのです。

札幌市営地下鉄線の特徴

❶札幌地下鉄の車輪はゴムタイヤなので乗り心地が良い

札幌の地下鉄は、音が静かで乗り心地が良く感じます(あくまでも東京の地下鉄に比べてで、路線・車両などにより違いはあるかもです)。

これは、札幌の地下鉄の車輪が、鉄でなくゴムタイヤだからです。

ゴムタイヤには、静かで乗り心地が良いという他に、加速・減速がしやすい、登坂性に優れているなどのメリットもあります。

では、札幌市ではなぜ珍しいゴムタイヤ方式を採用したのでしょうか?

<理由1>
札幌で地下鉄を新設する際に、入れ替わりに廃止が予想された路面電車(札幌市電)と同程度の利便性を確保しようとしたためです。

地下鉄の駅の間隔を路面電車並みの300メートル程度を当初想定していたので、加速・減速に優れたゴムタイヤ方式を採用したとのことです。
(現状、路面電車(市電)は全廃せず、一部区間だけ残っています。)

<理由2>
地上を走る部分の平岸駅の先~真駒内駅間の騒音を減らすためです。

このゴムタイヤ方式は、日本国内では他に「広島高速交通広島新交通1号線」と「山万ユーカリが丘線(千葉県佐倉市)」で採用されています。

世界的には、パリ(フランス)、ハイファ(イスラエル)、モントリオール(カナダ)、メキシコシティ(メキシコ)の後、世界で5番目のゴムタイヤ採用でした。

ちなみに、札幌で採用しているゴムタイヤ車輪&案内軌条に案内輪をあてて走る方式は、案内軌条式鉄道(あんないきじょうしきてつどう)と言い、日本では札幌の南北線が初で、札幌の3路線は全てこの方式です。

❷札幌地下鉄は、日本で唯一地上全てがシェルター

ゴムタイヤには、雪や凍結による影響を受けやすいというデメリットがあります。

そこで、タイヤが滑らないように雪かきや凍らせないような工夫が必要で、また性能の良いスタットレスタイヤにしたりするのは大変なため、地上を走る部分は全てシェルターで覆ってしまったのです。

北海道内で、JRの一部分にシェルターが設置されていますが、地上部分の全てをシェルターで覆っているのは札幌の地下鉄だけで、日本で唯一ということです。

❸札幌地下鉄は、車内が広く感じる

札幌市営地下鉄の車内の画像

札幌の地下鉄に乗ってみると、東京の電車に比べ、車内が広く感じますが何故でしょうか?

札幌市営地下鉄の車体幅308cm(5000形)と各列車を比較してみました。

東京の地下鉄は、大江戸線などが狭く250cm程度で58cmもの差があり、その他路線でも283cm程度と25cmの差があります。

私鉄では、279cm~293cm程度なので、29~15cmとその差が縮まります。

JRでは山手線や中央線が295cmですから、13cmしか違いはありません。

ちなみに、札幌内でJRの列車と比較してみると、JR北海道の車体幅は280cm(731系)なので、約28cmの差があります。

実質的なcmの違いよりも、札幌の地下鉄は車両同士を結ぶ貫通路が大きくとられていることや、混雑度合いが首都圏などに比べ低いことなどから、実際のcm以上に広く感じる人が多いのかもしれません。

❹札幌地下鉄の車内には、冷房設備がない

首都圏では、夏は冷房車が当たり前で弱冷房車両などまでありますが、札幌の地下鉄には冷房設備がありあません。

車内の温度管理は、冬は暖房設備を利用していますが、夏は窓開けと送風機だけです。

よって、温度調整などはなく、弱冷房車を選ぶようなこともできません。

また、窓を開放するためにけっこう音の煩い列車でもあり、夏はゴムタイヤ式ならではの静粛性というメリットが消えてしまいます。

ちなみに、家のクーラーは、年に十何日も稼働するかな?くらいです。

日中の最高気温が30度を超える日は、平均すると年間に9日程度で、35度以上になるようなことはほぼありません

JR線やバスには冷房設備がありますが、地下鉄線の乗車時間は短いことから、あまり気にはなりません。

❺札幌地下鉄は「優先席」ではなく「専用席」

全国的には「優先席」というものがありますが、札幌の地下鉄では「専用席」という名称になっています。

優先席であれば対象となる人がいなければ一般の人が座ることもできますが、札幌の地下鉄は専用席なので、一般の人は座ることができません。

通勤通学で込み合う時間帯に、この専用席部分だけ空いてしまっています。

札幌地下鉄でも当初は「優先席」として試行設置したのですが、当時は健常者が座席を占領してしまうことが多かったため「専用席」に変更したとのことです。

❻札幌の地下鉄には「網棚」が無い

これも普通と思われる社内座席上段の「網棚」が、札幌の地下鉄にはありません。

理由は2点で、

① 札幌地下鉄は、他都市の列車と異なり乗車時間が比較的短いこと(最終駅から中心駅・大通まで最長でも19分)があります。

② 車内(の網棚)に忘れ物をするのを防止するためだそうです。

❼札幌の地下鉄ホームは安全

ホームドア(可動式ホーム柵)が、南北線(16駅)、東西線(19駅)、東豊線(14駅)の全駅に完備されています(2016年度に完了)。

首都圏はじめ主要都市では、ホームドア設置を早急に進めることが難しく、全駅という訳にはいきませんね。

車両の規格(ドアの数・長さ)も、ホームの乗車位置や車両停止位置も、とにかく複雑にバラバラすぎることもあって、費用が莫大にかかることが原因のようです。

❽札幌地下鉄の料金(運賃)は高い?

よく、札幌の乗り物料金は高い!という書き込みを目にしますが、本当でしょうか?

2019年頃春に運賃を比較してみたことがあります。

初乗り 15km
札幌 200 320
仙台 200 360
メトロ 170 240
都営 180 270
横浜 210 330
名古屋 200 300
京都 210 320
大阪 180 320
神戸 210 340
福岡 200 330

※2021年3月現在においては、札幌は当時より消費税10%化の影響でも10円ずつ値上がりしているだけですから、上記の比較には大きな影響はありません。

札幌の料金は高い!と思う人は、間違いなく首都圏の方ですね。

大阪も初乗りは安いが15kmでは同額、その他都市はほぼ同レベルか逆に札幌の方が安いくらいです

それだけ、首都圏の地下鉄は乗車人員が圧倒的に多い(だから安い)ということだけで、札幌の地下鉄料金が高いということではなさそうです。

❾「18」がつく駅が多い

どうでも良いことですが、「18」が付く駅は、北18条、西18丁目、南郷18丁目と3駅もあります。

他にも数字が付く駅は多く、北24条・北12条(南北線)、二十四軒・西28丁目・西11丁目・南郷7丁目・南郷13丁目(東西線)、北13条東(東豊線)。

「18」だけ3駅、「13」が2駅、他の数字は1つずつです。

地下鉄の駅から新千歳空港へのアクセス方法

新千歳空港へのアクセスは公共交通機関の場合、JR快速エアポートまたは空港連絡バスを利用することになります。

❶JR利用の場合

札幌駅または新札幌駅で、地下鉄線からJR線に乗換えることになりますが、札幌駅での乗り換えをおすすめします。

札幌駅始発列車と小樽から来る列車が半々ですが、どちらも札幌駅で満席になることが多いためです。

❷バス利用の場合

地下鉄の駅付近にあるバスターミナルからも空港連絡バスが出ているので、どの駅から出ているのか調べておくと便利です。

ちなみに、2021年3月時点で直通バスに乗車可能な地下鉄駅は次の通りです。

●東西線:宮の沢・発寒南・円山公園・西11丁目・大通・白石・南郷13丁目・南郷18丁目・大谷地

●南北線:麻生・北34条・北24条・さっぽろ・大通・すすきの・中島公園・澄川・真駒内

●東豊線:環状通東・東区役所前・さっぽろ・大通・豊水すすきの・美園・月寒中央・福住

札幌市営地下鉄と他都市の地下鉄を比較

首都圏や関西圏と比較するのは酷なので、同じ地方中心都市である仙台・福岡と3都市間で比較してみました。

札幌    仙台    福岡
路線数 3 2 2
営業距離 48.0km  14.8km  29.8km
乗車人員  59.5万人   16.6万人  40.6万人
市の人口 195.4万人 108.2万人 153.9万人
開業年   1971年   1986年  1981年

※乗車人員は2014年、人口は2015年のデータです。

札幌の地下鉄は、仙台や福岡に比べて市の人口に比べ営業距離が長く乗車人員も多いです。

そして開業年がかなり早いことが分かります

それだけ、雪の影響を受けない地下鉄は、札幌が一番利用価値を認めている乗り物であると言えます。

歴史・経緯

・1971年(昭和46年)12月に、日本で4番目の地下鉄「南北線(北24条駅 ~真駒内駅間)」が開業しました。

札幌市が地下鉄整備を進めた理由は、いろいろありますが主には次の3つでした。

①札幌市内交通の中心であった路面電車(市電)とバスだけでは輸送量に限界が来ていたため

②札幌冬季オリンピックのための交通網整備が必要であったため

③ 寒冷・積雪等に影響されにくい公共交通機関が必要であったため

・1976年(昭和51年)に「東西線」開業

・1988年(昭和63年)に「東豊線」開業

※なんと横浜や神戸・京都よりも先に開業した札幌ですが、計画当初は「たった人口80万人規模の札幌で地下鉄なんか作って赤字になったらどうするんだ!熊でも乗せるのか?」と、運輸省(当時)から言われたとのことです。

※当時、運輸省に「料金を払えば熊でも乗せる」と言った方がいるという噂もあるようですが、今や200万人に迫る勢いの札幌に、無くてはならない財産となりました。

最後に

今回は、札幌市営地下鉄の料金を中心に特色などをご紹介しましたが、別の記事に地下鉄3路線の乗り換え方とバス・市電との乗り継ぎ方についてまとめています。

札幌市営地下鉄線の乗り換え方/東西線・南北線・東豊線3路線

札幌地下鉄とバス・市電の乗り継ぎ方法/割引料金/時間制限/sapicaなど

以上、札幌地下鉄の料金(運賃・子供・一日券・定期)路線図・乗り心地などの特色でした。

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