リタイア後は北海道に移住して快適な生活を送りたい!という方が多いですね。
そんな方には是非とも札幌への移住がおすすめです。
老後まで、最期まで北海道で暮らすつもりなのか?
5年~10年くらい住んでみればよいかな~という感じなのか?
いずれにせよ、大半の方はサラシーマン人生を終えたリタイア後を検討、夢見ていることでしょう。
しかし、北海道移住に失敗・後悔する方は意外に多いものです。
そこで今回は「老後の札幌移住」について、おすすめな方法とリタイア前にやっておくべきことについてまとめてみました。
老後の札幌移住ならマンション暮らしがおすすめ
老後の雪かきはたいへん!
冬のテレビでで必ず出るのが「雪かき」のたいへんさと、残念ながら雪に埋もれて亡くなられるご老人のニュースです。
雪かきは本当に重労働ですし、雪に埋もれるだけでなく屋根から落ちてしまうケースなどもあります。
しかし、雪かきは普通のマンションならする必要がありませんし、雪に埋もれて…とう話は札幌ではまず聞きません。
よって、北海道への移住を検討されている方には、札幌のマンションを選択することをおすすめします。
更には、駐車場もロードヒーティングであったり、屋根付きであったりなど、マイカーに積もる雪の煩わしさも防げる駐車場のあるマンションが理想です。
老後に灯油の暖房はリスクが高い!
これまた冬の北海道テレビニュースで多いのが火事です。
その火事の原因はストーブの消し忘れが多いですね。
札幌の住宅での暖房設備は、灯油かガスが普通です。
電気は、オール電化のマンションも稀に見かけますが、北海道電力は日本一料金が高いですし、やはり冬の北海道の寒さは電力エアコンでは少しパワー不足でもあります。
しかし、灯油は消し忘れのリスクと値段が上下動するリスクがあります。
できれば少し高くても、FACTというガスファンヒーターの設備が入っているマンションをおススメします。
分譲マンションであればほとんどがFACTを採用していますので、暖房能力も高く、コストも抑えられます。
ちなみに、よく冬の光熱費がバカにならないと心配される方もいらっしゃいますが、東京の冬のエアコン代=電気代とそれほど変わらず、夏のエアコン代は圧倒的に札幌の方が安く済みます。
冬を快適に過ごすなら床暖房がおすすめ!
暖房設備で是非ともおススメなのが「床暖房」です。
ここ十数年くらいは、本州でも設置されているマンションが増えてきましたが、札幌の分譲マンションでは必須の設備です。
分譲マンション(FACT)ならほぼ100%、賃貸型でもときどき付いているマンションもあります(アパートにはない・・・ですかね)。
この床暖房のぬくぬくとした温かさが、リビングでのんびり暮らす時間を快適にしてくれます。
寝室などにも床暖房が設置されている高級マンションが、かなり稀ですがありますのでおすすめです。
北海道のマンションは二重サッシ・ペアガラス構造が当たり前で、外の気温は寒くても、リビングなんかは東京よりも寒くないと思います。
しかし、さすがに寝室などは真冬は6~9℃くらいですから、夜寝る前にはヒーターを入れる必要があります。
布団に入ってしまえば大丈夫なのですが、部屋に行くまでの廊下と寝室の最初の冷たさが心臓によくありません。
とは言っても極稀なので、まず必須なのはリビングの床暖房です。
札幌では西向きの部屋も重要!?
札幌のマンションは防寒対策が十分に取られていますが、日中の日照時間が少ないため、お日様の入る時間帯が少なくなります。
首都圏などであれば、夏の暑さを助長し当たり前のように嫌われる「西日」ですが、札幌においては貴重な存在となります。
何と、全戸リビングは西向きというマンションは山のようにあります。
特に、ここ5年くらいの新築マンションは、南向きにとれる土地が少なくなっているので、西向きのマンション(部屋)が8割以上です。
しかし、なぜその西日も札幌では重要なのか?
冬は洗濯物を外に干すことはできませんので、浴室乾燥か部屋干しになるのですが、部屋に干す場合、日照時間が少ないために西日がたいへんなパワーを発揮してくれるのです。
とは言っても、南のお日様には敵いませんから、南向きで良いお部屋があれば南向きがおススメで、ベストなのは南西角にリビングを配置する間取りですね。
しかし、最近の札幌の新築マンションは、どんどん良い土地が少なくなってきていて、隣のマンションにお日様が遮られるというケースが増えていますので、単に南向きとか西向きとかだけでなく、周りの環境にも注意しましょう。
老後の札幌移住先は地下鉄沿線がおすすめ
老後の札幌自動車運転はリスクが高い
老後の自動車運転リスクは、北海道でなくても、よくニュースになっていますよね。
更に、北海道では雪による弊害もあってリスクが高まります。
ホワイトアウト現象もそうですが、スリップ事故が怖いです。
特に札幌は200万人に近い人口ですから、自動車の交通量がかなり多くなります。
そうすると、自動車により圧縮された雪道がスリップ事故を招きますし、自動車が出す排熱が日中の雪を融かし、夜の冷え込みで路面をツルツルの凍り道にしてしまいます。
また、北海道の人たちはスピード出し過ぎの人が多く、ときどき煽られたりもして危険です。
冬のタクシーに乗ると、雪道をタイヤが横ずれしながら、多少のスリップなどもお構いなしにブンブン飛ばすので、ちょっと怖くなるくらいです。
老後の運転ミス+札幌の雪&交通事情から、道外出身者はマイカー利用は避けた方が良さそうです。
札幌では地下鉄が一番安心な乗り物
マイカー利用を辞めて北海道で生活できるの?と思われるかもしれませんが、札幌なら、意外と公共交通機関だけで不自由なく生活できます。
しかし、北海道の公共交通事情としては❶JR北海道は遅延・運休が多すぎる、❷冬のバスも遅延が起きやすい…などの不自由さがあります。
そこでおススメなのが、札幌市営地下鉄の利用です。
札幌の地下鉄は滅多に交通障害が起きません。
もしかしたら、首都圏の交通網よりも優秀かもしれません。
札幌の地下鉄は、首都圏の地下鉄乗り入れ(+JR+私鉄)なども含め地下以外の屋外をよく走りますが、札幌の地下鉄はシェルターに保護された部分を含め、外の気候に悪影響を受けることがありません。
札幌市電(路面電車)も、ササラ電車と呼ばれる除雪車の働きによって、冬でも遅延することはほぼありません。
但し、停車場が屋外ですから、寒さ厳しい日・ちょっと風が強くて荒れている日などは、屋外で待つのは辛いものがあります。
また、札幌では地下鉄利用者がJRやバスに比べて圧倒的に多いので、地下鉄の駅周辺が他交通沿線よりも栄えていますから、買い物などの利便性が高い駅がいくつかあります。
よって、北海道の冬の運転は危険! →北海道移住なら札幌! →札幌なら地下鉄沿線を選ぶべし! といったところです。
札幌移住後の老後健康管理に適した街の選び方
おすすめのランニングコース
札幌には、ランニングに適した道路がいくつもあります。
札幌市内の多くの道路は、歩道幅が広くどこでもランニングに適していますが、特に市街地でもおすすめなのは
❶豊平川の河川敷:南北線幌平橋駅から徒歩約2分、南北線中島公園駅から徒歩約4分、東豊線豊水すすきの駅から徒歩約7分、東西線バスセンター前駅から徒歩約8分、東西線菊水駅から徒歩約6分、JR苗穂駅から徒歩約5分、その他札幌市電の各駅からの徒歩3~7分程度に4停車場があります。
❷北海道大学(敷地内):札幌駅北口から徒歩約10分、南北線北12条駅から徒歩約3分、南北線北18条駅から徒歩約9分、東豊線北13条東駅から徒歩約9分
❸円山公園付近:東西線円山公園駅から徒歩約5分、東西線西28丁目駅から徒歩約7分
❹中島公園付近:南北線中島公園駅から目の前、南北線幌平橋駅から目の前
❺白石こころーど:・南郷18丁目駅から徒歩約2分、南郷13丁目駅から徒歩約3分、南郷7丁目駅から徒歩約3分、白石駅から徒歩約3分、東札幌駅から徒歩約4分
です。
もちろん散歩にも適していますので、上記の駅付近を移住先として選ばれるのも1つの選択方法です。
憧れの毎日ゴルフ三昧
夏の旅行は梅雨のない北海道ゴルフ!
仕事先の接待旅行は夏の北海道ゴルフ!
なんて方、結構いらっしゃると思います(コロナ渦は別)が、そんな北海道ゴルフが、札幌に移住すれば毎日楽しめます。
しかし、ゴルフに行くには自動車が必要ですね。
でも冬の自動車生活はたいへんですし、札幌の都心部だと駐車場代もバカになりません。
ということで、マイカー無しでも気軽にゴルフできる方法は?
北広島周辺や真駒内周辺であれば、駅から送迎のあるゴルフ場があります。
住むマンションはJR北広島駅か地下鉄南北線に便の良いエリアを選ぶというのも一案です。
札幌ならではカーリングもおすすめ
カーリング女子は、冬季オリンピックの度に注目を集めてきましたが、特に平昌オリンピックでのロコソラーレ以来、毎年冬になるとテレビニュースなどでカーリングのことが話題になります。
そんなカーリングですが、意外と設備が限られていて、一般人には手が届きにくいスポーツです。
北海道であってもカーリング場は少ないのですが、札幌であれば、地下鉄東豊線の「月寒中央駅」から徒歩5分の場所に「どうぎんカーリングスタジアム」があります。
カーリング初心者であっても、ビギナークラス・ステップアップクラスとレッスン会も頻繁に行われているので安心です。
慣れてきたら、チームを組んで試合をしてみる!なんて場合も費用はとても安くて、
・カーリングシート代:1,500円/1シート1時間につき
・カーリング用具一式(シューズ・スライダー・ブラシ):1人1回につき100円
・コインロッカー(1回につき50円)も用意されているので、会社帰りなどでも大丈夫です。
カーリングは1チーム4人制で対戦しますから、8人で頭割りすると、かなりお安い料金になります。
カーリングは、それほど体力を必要としないように思われるかもしれませんが、とんでもなく平衡感覚や体力が必要で、インナーマッスルが鍛えられます。
散歩はクマやカラスに注意を!
札幌は、都心部でありながら大自然にも近い、都心の利便性と自然豊かさの両方を間近で味わうことができるところが大きなメリットです。
しかし、この自然と近いということには、メリットと表裏一体のようにデメリットもあるので注意が必要です。
まず、札幌市内ではクマが多く出没しています。
もちろん、市街中心地に出るわけではありませんが、地下鉄南北線の真駒内駅から徒歩圏内でも、ときどきクマと出くわすことがありえます。
自然歩道での散歩などは要注意で、観光施設やゴルフ場でも過去に何回か目撃情報がありますので、要注意です。
また、札幌市内には大きな公園や街路樹がたくさんありますので、カラスの被害にあうこともあります。
札幌都心部のど真ん中でさえ、信号を横断中の方がカラスの襲撃に会い、頭から流血するというニュースが2年前くらい前にありました。
特に5月~7月あたりは要注意で、散歩やランニングなどの途中でも注意しましょう。
中島公園や円山公園の近くは、魅力的な公園の雰囲気の中で毎日散歩ができたりして、分譲マンションなどは人気物件となっています。
しかし、ベランダでお茶でもしようとテーブルにお菓子など置いておいたら、カラスに狙われます。
更に、クマやカラスだけでなくシカも要注意ですね。
2年前に、札幌駅から5分くらいの高級マンションの中庭に野生のシカが現われ、これまたローカルテレビのニュースで生中継するほどの騒ぎでした。
できる限りは都心部がおススメで、環境的に公園が近くに欲しい方には、円山公園や中島公園などの大きな公園は避け、小さな公園付近をおススメします。
札幌移住は老後よりリタイア前50代がおすすめ
札幌移住に後悔する人がけっこう多い
Googleで「札幌移住」と検索文字を入力すると「札幌移住 やめとけ」とか「札幌移住 失敗」などのキーワード入力補助単語が出てきます。
そして「やめとけ」「失敗」「後悔」「デメリット」などに関するブログ記事が山のように現れます。
それだけ、期待をもって札幌へ移住した後に、ストレスや期待外れ感を持つ方が多いということです。
もちろん、おすすめ的な記事もたくさん出てきますので、移住して良かった!という方も多くいらっしゃいます。
しかし、新たな環境に慣れるということはたいへんですし、東京から大阪へ引っ越すよりも、雪国に来ることによる最初の大変さは大きいものでしょう。
よって、できれば遅くとも50代のうちに、体力もあり課題解決能力も残っている50代くらいまでに移住することをおススメします。
また、若いうちであれば、もし本当に失敗したとしても、また元の場所に戻って頑張ることも可能です。
やり直しが効く年齢で札幌移住チャレンジしておくという意味でも、若いうちの移住が良いですね。
旅行中に感じる札幌の街と、実際に生活してみての札幌の街は、風景が全く違ってきますからね。
冬の北海道に慣れるにはできるだけ若い方が良い
できるだけ若いうちの札幌移住をおススメする理由としては、環境適応能力もそうですが、肉体的な問題は大きいと思います。
若い時の方が、寒い時でも薄着で大丈夫でしたよね?
冬の寒さは、毎日生活してみないと分かりません。
観光で2~3日いるだけなら寒さもまた1つの旅行気分で済みますが、毎日寒さに身を置くと「また明日も寒いのか・・・」と絶望感も沸いてきます。
最高気温が0℃未満であるのは当たり前で、北海道は室内がやたらと暑いくらいですから、外の寒さは余計に感じます。
また、ツルツルに凍った道路で滑って転んで救急車!というリスクがあります。
歩き方にはコツがあるのですが、コツを身に着けるまでは、緊張感とともに筋肉痛になるほど体力も使いますので、若いうちの方が良いです。
また、夏は逆に涼しい毎日で快適なのかと思いきや、最近では30℃超えの日が続くことも増えてきました。
熱中症の心配は、低いけど無くはない!といった感じです。
最後に/北海道移住計画はまずは札幌から
後半でだいぶ脅かしてしまいましたが、それだけ事前準備はしておいた方が良いですね。
そうすれば、札幌生活に早くに慣れて、早くに快適な生活が味わえます。
事前準備という意味で、最後におさらいをしておきましょう。
❶北海道への移住は「札幌」を選びましょう!
1度北海道というものに慣れてから、富良野でも釧路でも好みに応じて他の地域へ行かれるのはおススメします。
❷札幌ではマンション生活を選びましょう!
大きな一軒家に住めるのも北海道ならではですが、雪かきはたいへんです。屋根の上の雪は大きなリスクです。
❸札幌では地下鉄の沿線を選びましょう!
マイカー運転はできれば避けたいところです。
二番手としては札幌市電沿線です。
❹健康管理も含めスポーツを主軸に住む場所を選んでも良いですが、カラスとかクマとかのリスクのない地域を選びましょう!
❺サラリーマンの方であれば一大決心となりますが、できる限りはリタイア前・50代に移住できると、より早く快適な移住ライフを味わえます!
大まかには5つとなりますが、株ではありませんが「投資は自己判断でお願いします!」
以上、老後の札幌移住でおすすめなこと!リタイア後の北海道移住計画でした。