札幌 3月の気温と服装/気温上昇&雪解け度合いで寒さと服装に影響が!

3月の札幌は、気温がぐんぐん上昇していく時期ですが、本州のように桜が咲くような暖かさではありませんし、年によって差が大きかったりします。

年による差は、気温よりも道路に積もった「雪の量」に大きく現れます。

その気温と雪の量によって、札幌での3月の服装も年によって変わってきます。

1月2月は、年による差があっても、0℃以下の時間帯が多いことには変わりないので、服装に影響は与えませんが、3月の気温帯になると影響が出てきます。

そんな3月の札幌の気候と服装について、日本各地とどのくらい違いがあるのか?も併せて、まとめてみました。

※気温などのデータは、気象庁の「過去の気象データ」より平成の30年分をお借りし、こちらで30年平均を割り出した数値となります。

札幌3月の最高気温と最低気温

2月上旬 -0.4℃ →2月中旬 0.2℃ →2月下旬 1.7℃と、2月中旬まで最高気温0℃前後の真冬が続きましたが、2月下旬から少しずつ気温が上がり始め、3月の札幌では下記のように気温上昇が加速していきます。

暖かい年は、3月中に10℃を超えることも多くなることがありますが、まだまだ本州の感覚からしたら、真冬の気温です。

また、最低気温はまだ0℃を下回る日が多いので、日中と朝晩の気温差・体感差が出てきます。

最高気温(℃)旬平均 最低気温(℃)旬平均
30年平均 高い年 30年平均 低い年
3月上旬  2.5  6.1  -4.3  -6.8
3月中旬  4.5  7.1  -2.3  -4.4
3月下旬  6.4 10.4 -0.8 -3.8

3月上旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら

札幌の12月~1月の感覚からすると、最高気温が2℃という日は「今日は暖かいな~」という感じで、3月上旬には、その感覚になってきます。

気温が高い年には6℃となる訳ですが、この2℃と6℃では大きな差があって、6度ともなると道路の雪がけっこう解け始めます。

とは言っても、他都市に比べれば10℃以上も低く、他都市にはない低気温=真冬以下の寒さです。

最高気温(℃)旬平均 最低気温(℃)旬平均
30年平均 高い年 30年平均 低い年
札幌 2.5 6.1 -4.3 -6.8
東京 12.5 16.8 4.6 2.5
名古屋 13.0 15.7 3.6 0.6
大阪 12.6 15.6 4.9 3.0
福岡 13.4 17.8 6.0 3.3

3月中旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら

札幌の3月中旬は、日中の最高気温が5℃まで上がりますから、雪解けが始まります。

雪解けが始まると、日中はぐちゃぐちゃ、夜は冷えて凍ってツルツルの危険な道路を作り出します。

やはり、他都市とは10℃の差があり、やっと他都市の真冬の一番寒い日くらいの気温でしょうか?出張や旅行者は、それくらいの服装が必要ということになります。

最高気温(℃)旬平均 最低気温(℃)旬平均
30年平均 高い年 30年平均 低い年
札幌 4.5 7.1 -2.3 -4.4
東京 14.3 18.8 5.9 3.0
名古屋 14.6 18.1 4.2 1.2
大阪 14.2 18.0 5.7 3.7
福岡 15.3 19.3 6.9 4.4

3月下旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら

最高気温が6.4℃ともなると、完全に雪解けが大きく進行し、至る所にぐちゃぐちゃ道路や水たまりを発生させる、厄介な時季となります。

最高気温(℃)旬平均 最低気温(℃)旬平均
30年平均 高い年 30年平均 低い年
札幌  6.4  10.4  -0.8  -3.8
東京  15.2  18.7  7.1  4.2
名古屋  15.9  19.4  5.8  3.3
大阪  15.6  18.2  7.1  4.7
福岡  16.1  19.8  8.4  5.3

札幌 3月の寒い日・降雪量・日照時間・風速

気温のところで、雪解けの話をしましたが、3月に入ると日照時間も増えることで雪解けを加速させ、更に降る雪の量もかなり減ってきます。

3月下旬ともなると、日光と高温で雪解けした上に、降り積もる雪まで微量になってくるので、道路はアスファルトが見えるようになってきます。

3月上旬の札幌 最高気温0℃未満日数・降雪量・日照率・風速

0℃未満日数 日照率(%) 平均風速(m/s) 降雪量(cm)
札幌 2.3 38 3.3 31
東京 0.0 46 3.4 0
名古屋 0.0 53 3.5 0
大阪 0.0 45 3.0 0
福岡 0.0 41 3.1 0

3月中旬の札幌 最高気温0℃未満日数・降雪量・日照率・風速

0℃未満日数 日照率(%) 平均風速(m/s) 降雪量(cm)
札幌 0.8 37 3.4 20
東京 0.0 51 3.6 0
名古屋 0.0 57 3.6 0
大阪 0.0 48 2.9 0
福岡 0.0 44 3.1 0

3月下旬の札幌 最高気温0℃未満日数・降雪量・日照率・風速

0℃未満日数 日照率(%) 平均風速(m/s) 降雪量(cm)
札幌 0.1 43 3.4 17
東京 0.0 45 3.5 0
名古屋 0.0 53 3.5 0
大阪 0.0 47 2.9 0
福岡 0.0 45 3.0 0

3月の札幌での服装と注意点

3月の札幌での「服装」

「気温」と「日照」と「降雪量」のデータを並べて、雪解けと降る雪の量の減少により、道路の雪が減り、アスファルトが見えるようになるといった説明をしてきました。

では、それが一体「札幌での3月の服装」にどのような影響を与えるのでしょうか?

じつは、雪が降ったり道路に積もっていたりすると、雪の保温性と熱、厚い雲に覆われることによる保温性、風が弱くなることなどから、体感的な寒さを和らげてくれます。

同じ雪国の代表的な都市である金沢と札幌を比較すると、気温は札幌の方が5℃程度低いのですが、金沢の街には雪が積もっていない(道路にお湯を撒くため)ので、札幌よりも金沢の方が体感的な寒さが厳しいと言われています(風の影響もありますが)。

札幌の3月も、日中は気温上昇と日光により暖かさを感じるようになりますが、夜は気温も下がりますが、雪が無いことの影響もあって、かなり冷え込みます。

日中と朝晩の体感気温が大きく異なるということが、3月の札幌での服装に大きな影響を与えます

出かけるときには暖かくて、少し軽めの服装がちょうど良くても、帰宅する時間帯が遅くなれば、寒さにブルブルしながら帰宅するといった羽目に会います。

日々の気温差と時間帯の気温・体感差に十分注意をして、服装を選ぶようにしましょう

ユニクロのウルトラライトダウンのような、カバンにも入る防寒着を1枚持って出かけると安心です。

3月の札幌で服装以外に「注意」すること

雪解けによる服装への影響についてご説明しましたが、この雪解けの状況は、年によって大きく異なります。

下に2017年~2021年の5年間の「最深積雪」を上旬・中旬・下旬に分けて一覧にしてみました。

最深積雪(cm) 3月上旬 3月中旬 3月下旬
2017年 77 83 71
2018年 89 71 48
2019年 41 17 8
2020年 75 62 24
2021年 79 47 15

3月上旬では、5年間とも雪がまだ残っていますが、3月下旬・早ければ中旬から雪の量がかなり減ってきます。

恐らく20㎝以下の時期は、かなりの道路でアスファルトが見えていると思います。

積雪量が少なくなって来ると3つの弊害が起きます。

❶雪が無いことで、体感的には気温より寒く感じます(上記での説明の通り)

❷都心部を中心に、雪のない道を歩く機会が増えますが、雪がもうないと思って油断をしていると、ツルっと滑って転びます。

道路には雪が無いように見えても、道路には氷が残っていることがあります。

特に、道路の南側の歩道は、建物などの陰で日光を浴びていない歩道が多いため、雪が融けていない、凍った部分が融けていないということが多いです。

❸雪が融けてできた水たまりを、荒っぽい運転の自動車が水を飛び散らかせて走っていきますので、車道近くを歩く際は注意が必要となります。

ちなみに、3月の降雪量についても各年により差がありますので、同様に5年分の一覧表を記載しておきますが、上記の積雪量は、3月の降雪量よりも2月までに積み上げた雪の量に影響されますから、パラレルではありません。

3月上旬 3月中旬 3月下旬 3月計
2017年 18 14 41 73
2018年 39 35 0 74
2019年 2 12 19 33
2020年 24 15 10 49
2021年 44 5 1 50

 

最後に、北海道内の各都市との比較についてお知りになりたい方に、下記の記事をご紹介します。

【3月上旬】北海道20都市の気候案内(最高最低気温/降雪積雪/日照率/風速)

【3月中旬】北海道20都市の気候案内(最高最低気温/降雪積雪/日照率/風速)

【3月下旬】北海道20都市の気候案内(最高最低気温/降雪積雪/日照率/風速)

 

以上、札幌 3月の気温と服装/気温上昇&雪解け度合いで寒さと服装に影響が!でした。

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