北海道で桜の穴場は札幌である理由とおすすめ4選!

北海道での桜のお花見は5月が中心で、3月下旬から始まる本州に比べて1か月以上遅くなります。

また、広範囲な北海道なので、函館や札幌から桜の開花は始まりますが、釧路や根室に行きつくまでに3週間ほどかかります。

北海道で桜の名所と言えば、五稜郭公園の桜や二十間道路桜並木、優駿さくらロード(西舎桜並木)の桜などが有名ですが、実は札幌市の桜が北海道では穴場としておススメです。

北海道観光旅行者にも札幌移住者・転勤族にもおすすめなので、北海道の桜の穴場が札幌であると言える理由と札幌市のお花見4選・開花日程などをご紹介してみたいと思います。

北海道<桜>の穴場は札幌である理由

札幌ならGWに桜の花見ができる!

関東では4月上旬に、そして北海道では4月下旬~5月中下旬に桜の見ごろを迎えます。

札幌でも以前は、桜の開花日は平均で5月3日、満開はその一週間後くらいなので5月10日前後でした。

しかし、2014年以降の8年間は4月下旬に開花日を迎え、桜の満開・見ごろがちょうどゴールデンウィーク中となっています。

日本全国で、旅行に適したゴールデンウィーク中に桜のお花見ができるのは、札幌と函館だけ(+周辺)なのです。

札幌の桜なら公共交通機関で行ける!

札幌市内でおすすめできる桜の名所は、公共交通機関で行けるところが多いのです。

一番桜の木が多い北海道神宮は地下鉄線で、広大な敷地のモエレ沼公園もゴールデンウィーク期間中は大通付近から直行のバスが出ています。

もちろん、街のど真ん中にある大通公園や北海道庁は、札幌駅や大通駅周辺のホテルから徒歩数分~十数分です。

レンタカーやマイカー無しで桜観光(お花見)が何か所も楽しめるのも、札幌が北海道で桜の穴場と言える大きな理由です。

桜と梅の両方が同時に楽しめる!

桜と梅が同時に楽しめるのが札幌お花見観光の特色であることは、あまり知られていません。

関東では初春のお花見として「梅」も人気で、熱海の梅園は東京から日帰りや1泊旅行で行ける人気スポットですね。

その熱海梅園の見ごろは梅まつりが開催される1月~3月上旬なので、桜と梅の見ごろは別々の日程となります(河津まで行けば同日程も可能ですが)。

梅が終わってから桜がやって来るのは日本全国共通ですが、札幌では桜と梅の見ごろがほぼ同じ日程でやってきます。

同じゴールデンウィーク旅行中に、桜と梅の両方が楽しめるのも、札幌が桜の穴場と言える理由の1つです。

次に、桜と梅のおすすめお花見スポットを4つほどご紹介しますので、札幌観光に迷ったら、まずはこの4か所を中心に日程表を組み立ててみることをおすすめします。

北海道「桜の穴場」札幌のお花見4選

北海道神宮/北海道桜の穴場❶

北海道神宮は、エゾヤマザクラ・ソメイヨシノ・ヤエザクラなど1,400本もの桜の木が咲き誇り、神宮の雰囲気の中で風情を感じる札幌一の桜の名所と言っても過言ではありません。

桜と梅が同時に咲くのが札幌のお花見の特色とお伝えしていますが、北海道神宮には280本もの梅の木が植樹されています。

これだけの規模の桜の木と梅の木を1つのスポット内で見ることができるのは、北海道神宮だけです。

桜の咲く期間中の境内には、露店や茶屋など60ほどの店舗が揃うため、桜と梅の観賞だけでなく、食べ歩きをしたり賑やかにお祭り気分を楽しんだりもできます。

更には、お隣の円山公園でバーベキューやジンギスカンが、園内で火を使って楽しむことができるのも、このエリアでのお花見の最大の特色です。

円山公園管理事務所のバーベキューレンタルや、松尾ジンギスカンのデリバリーサービスも有効活用しましょう。

但し、コロナ感染拡大時は中止となりますので事前に確認しましょう。

札幌の都心部である大通駅から地下鉄東西線でたったの3駅・6分の円山公園駅から、徒歩で5~10分程度なので、時間が限られた方でも、効率的にお花見を楽しむことができます。

札幌で桜のお花見観光をどこにしようかと迷ったら、一番におすすめできる名所です。

モエレ沼公園/北海道桜の穴場➋

モエレ沼公園は、東京ドーム40個分もの広さがある総合公園で、テニスコート・野球場・陸上競技場・人工ビーチ・噴水・ガラスのピラミッド・モエレ山なども揃っています。

この公園内に「サクラの森」というエリアがあり、ここに2,600本もの桜の木が咲きますが、ここでピクニック&お花見を楽しむのが、モエレ沼公園の定番です。

また、サクラの森以外でも、テントを張って気持ちよく寝転がっている人々や、キャッチボールなどをして楽しむファミリーが多いのも、モエレ沼公園の特色です。

多少サクラの見ごろを外してしまったとしても、広大な緑の大地で爽快な気分を味わえるので、気温が15℃以上(できれば20℃)あって晴れた日であれば、十分に楽しめる公園です。

テントを用意できない観光客であっても、広大で景観の良いモエレ沼公園の中を1~2時間も歩いて回ってみると、きっとまた来たい!と思える爽快感が残ると思います。

ちなみに、札幌のこの時期の日の最高気温は、平均が15~16℃で、20℃以上になる日もゴールデンウィーク中に何日かあります(逆に10℃前後まで下がる寒い日もあります)。

中島公園/北海道桜の穴場❸

中島公園は地下鉄南北線の中島公園駅と幌平橋駅に跨る大きな公園で、札幌中心部から便利な場所にある雰囲気の良い公園です。

(さっぽろ駅→大通駅→すすきの駅→中島公園駅→幌平橋駅)

中島公園の北側は中島公園駅と隣接し、南側は幌平橋駅と隣接しているため、どちらの駅からでも良いのですが、中島公園の主要個所を巡るには、中島公園駅の方が若干近道です。

桜の咲くスポットは、日本庭園・豊平館前・天文台坂下・鴨々川水遊び場・護国神社など、園内の様々な場所で見られるので、ゆっくり公園を一周してみるのをおすすめします。

公園の中心にある菖蒲池ではボートに乗って(有料)、ボートから水辺の桜を眺めるのも風情があってなかなか良いです。

桜を観ながらゆっくり一周しても30分~1時間ほどあれば十分ですので、札幌観光にあまり時間が無いけど、せっかくなので札幌で桜を楽しみたい!という方にはおすすめです。

交通アクセスの利便性が良く、適度な広さの園内各所に様々な光景を楽しませてくれるので、効率的に桜鑑賞が楽しみたい方にぴったりのスポットです。

平岡公園の梅林/北海道桜の穴場❹(梅園)

こちらは「桜」ではなく「梅」ですが、桜限定の方でなければ、かなりおすすめの梅林です。

平岡公園には1,200本の梅が植樹されていて、満開の頃には、広い丘の上に紅白の梅の木が広がる様は、かなり壮観で見ごたえがあります。

平岡公園の梅の見ごろは、ゴールデンウィーク後半戦がメインとなります。

一例として2019年の平岡公園における開花から満開までの日程は以下の通りでした。

状態      白梅    紅梅
開花        4月30日  5月3日
五分咲き  5月3日  5月5日
八分咲き  5月4日  5月6日
満開    5月5日  5月7日

この年の北海道神宮では5月1日には見頃を迎えていましたので、4~5日遅めの感じとなります。

また、開花日が年によって10日くらい違いますので、各種情報を確認しながらお花見日を決めることをおすすめします。

こちらもコロナ感染拡大時は閉園となります。

北海道桜の穴場の選び方

行ってみないと分からないのが観光旅行ですね。

どの穴場スポットを選んだらよいか?という方は、以下のイメージで選んで見たらいかがでしょうか?

・初めての札幌桜観光という方には「北海道神宮」

・北海道らしい広大な緑とともに楽しみたい方には「モエレ沼公園」

・効率的にいろんな風景の桜を楽しみたい方には「中島公園」

・広がりのあるピンクを楽しみたい方には「平岡公園・梅林」

札幌の桜で見ごろの穴場はいつ?

同じ札幌市内でも、場所によって数日の違いはありますが、大よそは気象庁が発表している桜の開花日から数えて5~7日後頃が見ごろであることが多いようです。

まずは、札幌での桜の開花日を10年分掲載しますので、参考にしてみてください。

桜の開花日

4月22日(2021年)
4月30日(2020年)
4月24日(2019年)
4月26日(2018年)
4月28日(2017年)
4月25日(2016年)
4月22日(2015年)
4月29日(2014年)
5月13日(2013年)
5月 1日(2012年)

桜の開花情報に関する注意点

サクラの開花情報に関しては、以下の点を注意してお花見の日取りを決めるようにすると、より確実です。

(1)開花予想
各社より開花日に関する予想が出ますが、各社バラバラであり、予想と結果にかなりの乖離がある年もあります。

(2)満開
桜の「開花」日と同様に「満開」という情報もありますが、この満開とは、本当に10割満開ということではなく、8部咲きの段階のことを言います。

開花日から3~5日後に、この「満開」と呼ばれる日を迎えますが、本当の見ごろは更に2日ほど我慢した方が良さそうです。

ただ、強風や雨で桜が散ってしまうこともあるので、最終的には数字だけでは判断できませんので、上記のことを考慮しながら、決めるようにしましょう。

札幌での桜の穴場日程

最近ではゴールデンウィーク中に桜の見ごろを迎えるスケジュールが定着してきましたので、ゴールデンウィーク後半戦(5月3日~5日頃)は、かなり混雑しています。

例えば、5月3日のモエレ沼公園では、駐車場の出入りに2時間もかかるといった情報がテレビで流れていた年もありました。

そこで、日程的な穴場としては5月1日・2日あたりの平日がおすすめです。

北海道旅行者で桜と梅の両方を希望される方は、5月1日・2日に北海道神宮へ、または5月7日過ぎに桜スポット+平岡公園を計画するのが、確率的には良さそうです。

最後に注意点

2014年以降8年連続で、札幌ではゴールデンウィーク中(後半)に見ごろを迎えていますが、10年前はゴールデンウィーク後でしたので、ゴールデンウィーク旅行中に見られない年もあります(お花見旅行の宿命ですが)。

また、同じ北海道内でも、一番早い函館や札幌に比べ、一番遅い根室のあたりでは開花日が2週間以上遅いです。

北海道広域を周遊観光する場合は、よく全国ニュースになる函館や札幌の桜情報だけでは北海道内各所の桜観光情報としては不足ですので、各地ごとの情報をきちんと見るようにしましょう。

気温も、札幌と内陸部やオホーツク海・日本海・太平洋で、全く気温が異なることが当たり前ですので、旅行中に行かれる各地の天気予報を全てチェックした上で、旅行中の服装を決めるようにすることをおすすめします。

札幌の4月5月の気候については

札幌 4月の気温と服装/桜咲いても油断せず服装には要注意!

札幌 5月の気温と服装/気温上下動&日光&風で夏と冬が併存する月間

も、参照してみてください。

 

以上、北海道で桜の穴場は札幌である理由とおすすめ4選!でした。

 

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