札幌 ５月の気温と服装/気温上下動＆日光＆風で夏と冬が併存する月間

５月の札幌は、桜の開花状況がテレビで話題になるほどに気温がグングンと上昇する季節となります。

桜の開花日程は、２０１３年までは５月上旬あたりでしたが、２０１４年以降は４月下旬に開花するようになってきており、札幌の４月５月は２０１４年を境に温暖化しているような感じです。

また、札幌大通公園も５月になると花壇のチューリップなどがきれいで、緑の芝生に寝転がるのも気持ちが良い時季となります。

コロナ禍においては、お花見にの仕方に関して密集にならないようにするなどの注意が必要ですが、服装に関しても、５月の札幌は気温の上下動が不安定な時季ですから注意が必要です。

そんな５月の札幌の気候と服装について、日本各地とどのくらい違いがあるのか？も併せて、まとめてみました。

※気温などのデータは、気象庁の「過去の気象データ」より平成の３０年分をお借りし、こちらで３０年平均を割り出した数値となります。

札幌５月の最高気温と最低気温

５月の札幌の最高気温は、2月上旬のマイナス0.4℃以降→2月中旬0.2℃ →2月下旬1.7℃ →3月上旬2.5℃ →3月中旬4.5℃ →3月下旬6.4℃ →4月上旬9.2℃ →4月中旬11.6℃と、やっと１０℃を超えてきた後、桜の開花が始まる4月下旬の14.4℃を引き継いで、一気に２０℃まで気温上昇に拍車がかかる時季です。

５月上旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら

５月上旬の札幌は、日の最高気温が１５℃を超え始め、真冬の１月・２月には、札幌と東京との最高気温の差は１０℃程度ありましたが、６．５℃まで縮まってきました。

しかし、日の最低気温は、まだ７．２℃ですから東京の真冬の最高気温よりも低い気温帯です。

５月中旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら

５月中旬の札幌は、また一段と気温が上昇し、気温が高い年は２１．７℃平均ですから、東京とほとんど変わらないくらいまで上昇します。

それでも、最低気温は８．７℃平均で、低い年は５．２℃ですから、暖かい時間帯と寒い時間帯が入り交じる、服装選びに難しい季節と言えます。

５月下旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら

５月下旬の札幌は１９．６℃平均で、高い年には２３．１℃ですから、Ｔシャツ１枚でも十分な日が何日かあります。

しかし、やはり最低気温は１０℃くらいまで下がりますから、朝晩の気温差には要注意です。

札幌 ５月の降水量・日照時間・風速

北海道の中では暖かい方に入る札幌では、５月には最高気温が０℃未満となる真冬日や、雪が降るような日はありません（北海道の他の地域では５月でも雪が降る地域もあります）。

そして、真冬には恋しかったお日様の光ですが、１月２月には東京の１／３しか無かった日照率が、５月には東京を上回ってきます。

また、梅雨の無いことで有名な北海道ですが、まだ本州も梅雨入りしていない５月においても、札幌の降水量は東京はじめ日本各地よりも半分又は半分以下の量であり、天候に恵まれた季節と言えます。

しかし、逆に風速が他都市よりも、冬の札幌よりも高めになり、気温の上下動に加えて風の強さも感じるので、暖かさと寒さの差が激しい季節にもなります。

５月上旬の札幌 降水量・日照率・風速

５月中旬の札幌 降水量・日照率・風速

５月下旬の札幌 降水量・日照率・風速

５月の札幌での服装と注意点

５月の札幌での「服装」

５月の札幌は、日中の気温上昇と夜間の冷え込みの差が大きいことに加え、日々の気温の差が大きいので、服装選びには一番厄介な時季となります。

特に、日中は日照率も高くなるので、毎日０℃未満の寒さを経験してきている札幌市民にとっては、Ｔシャツ１枚で歩きたくなる日が増えます。

しかし、日照率の上昇とともに風速も上昇しますので、ちょっとお日様が隠れ気温も下がり始めると、カーディガン１枚羽織る程度では耐えられない寒さとなります。

とにかく、札幌の５月の服装で気をつけることは、その日の最高気温と最低気温を毎日チェックすること、何時に出かけ何時に帰宅するのかを把握し、その上で服装を決めるようにしましょう。

また、いつ日が陰り風が強くなってもいいように、上に羽織る上着は少し防風性・防寒性の高めのものを携帯しておきましょう。

５月の札幌で「服装に注意」すること

とにかく、５月の札幌の服装で注意するべきことは、気温差が激しい点です。

下に、日中の最高気温と夜間の最低気温について、各年ごとに一番高い日と低い日の気温を並べてみました。

５月の札幌の気温差で特に注目するべきは、日中の最高気温が少ない年でも約１５℃、多い年では約２２℃もの差が出るということです。

１日で１０℃以上も変わることは、この時季よくあることです。

５月の北海道は、札幌に限らず各地において異常な高気温となることがあります。

特に内陸部やオホーツク海側では、日本全国で一番暑い地域となることが、近年たびたび起こっています。

札幌でも２０１９年には、５月であるのに３０℃を超えた日が３日もあり、３４．２℃まで上昇しました。

しかし、同じ２０１９年の５月には１２．３℃までしか上がらなかった日もあるのです。

２０１４年は、３０℃の日と８．７℃の日が同じ５月に現れました。

東京の感覚で言えば、真夏と真冬が同じ５月にやって来ることになります（北海道の感覚では１２℃や８℃はもう冬ではありません）

気温の上下動に日照率・風速上昇も加味して、寒暖差が激しい５月には、特に寒さに慣れていない移住者の方々・旅行者の方々は注意をしましょう。

薄めの防寒着を１枚携帯していると、日常でも旅行でも安心です。

最後に、北海道内の各都市との比較についてお知りになりたい方に、下記の記事をご紹介します。

【５月上旬】北海道２０都市の気候案内（最高最低気温/降雪積雪/日照率/風速）

【５月中旬】北海道２０都市の気候案内（最高最低気温/降雪積雪/日照率/風速）

【５月下旬】北海道２０都市の気候案内（最高最低気温/降雪積雪/日照率/風速）

以上、札幌 ５月の気温と服装/気温上下動＆日光＆風で夏と冬が併存する月間でした。