札幌の夏の気温と服装について札幌移住者が詳しく解説！

札幌の夏（６月～９月）の気温と服装について、北海道外からの移住・転勤者や旅行者に役立つ情報にまとめてみました。

本当は、札幌の夏は７月と８月の２か月だけであると認識しています。

しかし、６月と９月も気温の上下動が激しい中、夏と思わせてくれる日も数日はあります。

また、北海道・札幌へ旅行に来る本州以南の方々からしてみれば、暑い！雨でジトジトの６月９月に、夏でも快適であろう北海道旅行を計画される方も多いでしょうから、この記事では６月９月も＜夏＞として入れ込みました。

前段に気温を、後段に服装についてまとめています。

※気温などのデータは、気象庁の「過去の気象データ」より平成の３０年分をお借りし、こちらで３０年平均を割り出した数値となります。

札幌の夏の気温

６月の札幌＜気温＞

６月の札幌の気温は、４月から順調に気温が上がり続け、日中の最高気温は２０～２３℃と快適な季節です。

しかし、最低気温の平均は、上旬の１１．８℃～下旬１４．８℃と低いです。

下旬になればまだ良いものの、その下旬であっても低い年の平均は１０．９℃ですから、６月でありながら１０℃未満にまで下がる日・時間があるのです。

北海道には梅雨がないということを含め、６月の札幌は最高に快適な時季なのであろうと思われがちですが、実は、まだ夜の最低気温が１０℃くらいまで下がる日があるので、より注意が必要な時季です。

札幌の初夏６月の大イベントと言えば「YOSAKOIソーラン祭り」ですが、昼の観覧は気持ちよく見物できますが、夜の観戦は毎年ブルブル震えながら観ているといった記憶が残っています（２０１９年まで）。

※東京・名古屋・大阪・福岡との気温差や、気温３０℃以上の日数・降水量・日照率・風速など詳細もご覧になりたい方は、６月専用の別記事『札幌 ６月の気温と服装/梅雨も無く日中は適温だけど夜は寒気に注意！』もご覧ください。

７月の札幌＜気温＞

７月の札幌の気温は、最高気温は上旬24.1℃・中旬25.1℃・下旬26.8℃と最も快適な気温帯よりは少し高めですが、逆に最低気温が上旬16.4℃・中旬17.6℃・下旬19.3℃までしか下がりませんので、１日の寒暖差も小さく、安心して外出できるシーズンです。

しかし、最高気温が３０℃を超える日もあり、気温高めの年には１０日間平均が３０℃を超えることもあります。

意外に、札幌の酷暑は８月よりも７月にやって来ることが多いです。

逆に、５月６月までは心配要素であった夜間の最低気温１０℃未満の寒気については、かなり安心できる時季です。

また、梅雨の無い北海道ですから、雨の量も他都市に比べ圧倒的に少ないので、気持ちの良い時季でもあります。

※もっと詳しくご覧になりたい方は、７月専用の別記事『札幌 ７月の気温と服装/平均的には快適な７月！でも異常な年も多いこの頃！』もご覧ください。

８月の札幌＜気温＞

札幌の８月の気温は、７月まで上昇し続けた気温が８月上旬を折り返し地点としてやや下降に入る時季です。

とは言っても、上旬・中旬・下旬ともに２６～７℃平均であるので、札幌としては最も暑い日が多い時季です。

但し、７月下旬から８月上旬まで１０日連続で３０℃以上の真夏日が続く年もあれば、７月に３０℃超え連発の後の８月に１回も３０℃を超えないといった年もあります。

３０℃以上の真夏日が暑苦しく感じられるときにおすすめなのは、札幌大通公園の芝生（日陰）で寝転がってみることで、とても気持ちが良いものです。

夜の大通公園は、大勢の人たちが寝そべりにやってきますが、会社帰りのストレス発散（癒し）にもおすすめです。

また、夜の最低気温は２０℃近くまで下がる日が多いので、エアコンを夜中ず～っとかけっ放しであった東京生活には、もう戻れない気がします。

※もっと詳しくご覧になりたい方は、８月専用の別記事『札幌 ８月の気温と服装/日中よりも夜間の寝やすさに気温優位性が！』もご覧ください。

９月の札幌＜気温＞

９月上旬の札幌の気温は、最高気温が３０℃以上になることもかなり少なく、最低気温も１５℃未満になることも少ない、とても良い季節です。

よく札幌のベストシーズンは６月であるように言われますが、安定的に快適な気候を味わえるのは９月上旬の方が勝っています。

しかし、同じ９月の札幌でも、９月の上旬と下旬で快適さが一変します。

９月下旬になると、最低気温が１２℃まで下がりますので、夏が終わり、冬に向かって寒くなっていくことを感じさせられる時期です。

冬を超えた３月４月の最高気温が１２℃である日中は暖かく感じますが、夏を過ぎた９月の最低気温１２℃の朝晩は、とても寒く感じます。

とは言っても、まだまだ３０℃を超える日が多い関東以南に比べれば、９月の札幌は天国のような季節です。

※他都市との比較など、もっと詳しくご覧になりたい方は、９月専用の別記事『札幌 ９月の気温と服装/最高の季節ながらも冬へ向かう寂しい時季！』もご覧ください。

札幌の夏の服装

６月の札幌＜服装＞

６月の札幌での服装選びは、とても面倒です。

６月の北海道に良いイメージしかもっていない観光客や新米移住民にとっては、日々の気温変化と日夜の気温差に痛い目にあわされる危険性があります。

暑い日は３０℃近くまで上昇しますが、寒い日は１０℃ちょっとまでしかない上がらないという、夏の日と冬の日が入り交じっており、服装選びがたいへんになります。

また、最高気温が２５℃くらいある日であっても、日中は半袖になりたくなりますが、夕方には２０℃未満、下手をすると１５℃未満まで下がっている日もあるので注意が必要です。

この時季は常に上に羽織るもの（少し厚手のセーターなど）を１枚カバンに入れて外出することをおススメします。

７月の札幌＜服装＞

札幌での服装で７月についての特徴は、やっと夜の最低気温の低下をあまり心配しなくても良くなるという点です。

５月６月は、日中の最高気温が２５℃を超えるような日があっても、夜の最低気温が１５℃未満の日も多く、日中と夜間の寒暖差が大きく、帰宅時間が夜となる場合は、防寒対策もしておく必要がありましたが、７月には、その心配はほぼ不要になります。

半袖１枚で出かけて、夜も半袖で帰って来られる日がほとんどです。

但し、寒い年の最低気温は１５℃未満となることもあるので、帰宅時間が夜遅くになる場合は、カーディガンなどを持って出かけた方が無難です。

８月の札幌＜服装＞

８月の札幌での服装は、半袖で出かけて半袖でも帰宅できる気温帯なので、カーディガンなどを寒さの備えに持ち歩く必要がない日がほとんどです。

５月は備えに防寒着が必要で、６月には少し厚手のセーターなどが必要、７月は薄手でＯＫ、８月は持つ必要がない・・・そんな違いがあります。

９月の札幌＜服装＞

９月の札幌での服装については、上旬・中旬・下旬で変える必要が出てきます。

９月上旬であれば真夏の服装と同じ半袖でも問題ありませんが、９月下旬になると日中でも半袖では肌寒いので、長袖を基本とした服装準備が必要です。

６月ほど気温が不安定（日による上下動が大きい）ではありませんが、日によっては１５℃未満まで下がりますので、天気予報で最低気温のチェックはしておいた方が良さそうです。

札幌の夏の気温と服装について＜まとめ＞

何をもって「夏」と言うかはそれぞれの考え方があると思いますが、やはり服装を基準に考えた際には、半袖で生活できるか否かが、夏であるか否かの分かれ目ではないでしょうか？

６月の最高気温は、２０～２３℃くらい

７月の最高気温は、２４～２７℃くらい

８月の最高気温は、２７～２６℃くらい（下旬に向け下がっていく）

９月の最高気温は、２５～２０℃くらい（下旬に向け下がっていく）

やはり、札幌の夏は７月・８月だけであり、６月と９月は夏とは言えないような気がします。

しかし、その６月と９月が、東京はじめ北海道外での生活と比べたときに最も魅力的なシーズンであると言えます。

札幌では、ここ２～３年ほど３０℃を超える「真夏日」の日数が増えてきましたが、最低気温が２５℃以上である「熱帯夜」は滅多にやってきません（ここ数十年で３日だけ）。

北海道外の人からすれば、意外と札幌も暑いんだね！ともなりがちですが、東京から札幌へ移住した人間からしてみれば、もう東京の夏の地獄には帰りたくない！！と言い切れるほど、札幌の夏は快適です。

最後に、もう少し参考にできそうな記事を２つほどご紹介して終わりにします。

❶『北海道のエアコン普及率は？札幌でエアコンなしは？？必要な理由！！』

❷『北海道には梅雨が無いというは本当か？蝦夷梅雨とは？』