札幌 ６月の気温と服装/梅雨も無く日中は適温だけど夜は寒気に注意！

６月の札幌は、日中の最高気温が6月上旬で20.5℃、6月中旬21.4℃、6月下旬23.1℃とかなり快適な気温帯の季節です。

そして、北海道には梅雨がないというのが有名な常識ですね。

一見、６月の札幌は最高に快適な時季なのであろうと思われがちですが、実は、まだ夜の最低気温は１０℃くらいまで下がる日があります。

札幌の初夏６月の大イベントと言えば「YOSAKOIソーラン祭り」があり、熱く華麗な演舞が見ものです。

しかし、昼の観覧は良いのですが、夜の観覧には、毎年ブルブル震えながら観たという記憶が残っています（２０２０年は中止）。

そんな６月の札幌の気候と服装について、日本各地とどのくらい違いがあるのか？も併せて、まとめてみました。

※気温などのデータは、気象庁の「過去の気象データ」より平成の３０年分をお借りし、こちらで３０年平均を割り出した数値となります。

札幌６月の最高気温と最低気温

札幌の６月は、４月から順調に気温が上がり続け、日中の最高気温は２０～２３℃と快適な季節です。

しかし、最低気温の平均は、上旬の１１．８℃～下旬１４．８℃と、下旬になればまだ良いものの、その下旬であっても低い年の平均は１０．９℃ですから、下旬であっても１０℃未満に下がる日があり得るということです。

６月上旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら

６月の最高気温は、札幌の２０℃が良いか？他都市の２５～２７℃くらいが良いか？は人によってマチマチでしょうけど、最低気温については、札幌の１１．８℃よりも他都市の１８℃近辺の方が、圧倒的に過ごしやすいですね。

６月中旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら

札幌の６月中旬は、日中の最高気温は２１．４℃・高い年でも２５．５℃ですから、他都市の２６～２８℃・高い年は３０℃よりも過ごしやすい気温です。

しかし、夜の最低気温は１３．４℃・低い年では１０．８℃ですから、まだまだ夜の札幌は寒いので、夜は２０℃近辺（低くても１６℃）の他都市の方が過ごしやすそうです。

６月下旬の札幌「気温」日本各地と比較しながら

６月下旬の札幌は、最高気温２３．１℃・最低気温１４．８℃ですから、日中の最高気温が２７～９℃平均の他都市よりは、トータル的に過ごしやすい感がします。

しかし、札幌も最高気温が高い年は２７．６℃で、最低気温が低い年は１０．９℃ですから、毎年いつでも過ごしやすい訳ではなく、昼か夜かどちらかが過ごしにくいという年も度々ありそうです。

札幌 ６月の暑い日・降雪量・日照時間・風速

梅雨がないことで有名な北海道ですので、６月の札幌は、気温に多少のズレが生じたとしても、トータルの快適性は他都市よりもかなり高い時季です。

６月上旬の札幌 気温３０℃以上の日数・降水量・日照率・風速

まだ本州以南も梅雨入りする前の６月上旬ですが、それでも札幌の降水量は他都市の半分以下です。

但し、日照率はほぼ変わりませんし、風が強めですから、気温が低い日・時間帯には寒気を強める要素になります。

６月中旬の札幌 気温３０℃以上の日数・降水量・日照率・風速

早ければ、本州以南では梅雨入りする頃ですので、札幌の降水量は他都市よりも１／２から１／３とかなり少ない状況になります。

札幌の降水量が減った訳ではないので、札幌自体は６月上旬も中旬も同じような環境ですが、他地域が雨の鬱陶しさに悩まされる頃に、それが無いのは、快適なことと言っても良いのでしょう。

６月下旬の札幌 気温３０℃以上の日数・降水量・日照率・風速

完全に、本州以南が梅雨入りしている６月の下旬は、ますます梅雨の無い札幌の気候が際立ちます。

降水量も日照率も、札幌だけが梅雨の影響を受けていないことが分かります。

また、３０℃以上の真夏日が、他都市では増えてくる（１０日のうち３日くらい）時期ですが、札幌では６月はまだ稀（１００日のうち３日）です。

６月の札幌での服装と注意点

６月の札幌での「服装」

６月の札幌での服装は、日によって大きく変わるということに慣れていない、６月の北海道に良いイメージしかもっていない移住民にとっては、注意が必要な時季です。

暑い日は３０℃近くまで上昇し、寒い日は１０℃ちょっとしかないという、５月と同様に夏の日と冬の日が入り交じった時季に対応した服装が必要です。

また、最高気温が２５℃くらいある日は、日中は半袖になりたくなりますが、夕方には２０℃未満、下手をすると１５℃くらいまで下がっている日もあります。

この時季は常に上に羽織るものを１枚カバンに入れて外出することをおススメします。

また、半袖になりたくても、できれば我慢しましょう。

気温が２５℃くらいに上昇しても、湿気がそれほど高くはないので、長袖のシャツなどでも十分快適に過ごせられます。

６月の札幌で「注意」すること

６月の札幌での服装で注意するべきことは、気温差であることを前記でお伝えしましたが、もう少し、その気温について可視化してみました。

２０１１年～２０２０年１０年間・６月の３０日×１０年＝３００日の最低気温データを取り、２．５℃刻みの気温帯でシェア分けしてみました。

そして、更に寒さの目安を１５℃未満と仮定して、１５℃を境にしたシェア割りもしてみました。

１５℃未満まで下がる日が、６月全日の２／３（68％）もあることが分かります。

１０℃未満になる日は、8.3+1.0＝９．３％ですから、１０日に１回は１０℃未満まで下がる確率があるということですね。

次に、同様に「日の最高気温」についても、２．５℃刻みで分けてみました。

日の最高気温が快適である日を「２０℃～２５℃未満」としてみると、４０％の日は快適ですが、２６％の日は暑い、３４％の日は寒い日ということになります。

暑くジメジメとした梅雨の本州以南よりは良いのですが、実は北海道にも「蝦夷梅雨」と呼ばれる、しばらく雨模様の日が続くことがあります。

平均値でデータ化すると、本州以南のようなはっきりと「梅雨」と分かるような降水量にはなりませんし、いつも決まった時期に現れる訳でもないのですが、６月に梅雨の無いはずの北海道へ旅行に来て、毎日ずっと雨だった！ということもありえます。

詳しくは「北海道には梅雨が無いというは本当か？蝦夷梅雨とは？」にまとめてみましたので、興味のある方はご覧ください。

最後に、北海道内の各都市との比較についてお知りになりたい方に、下記の記事をご紹介します。

【６月上旬】北海道２０都市の気候案内（最高最低気温/雨量/日照率/風速）

【６月中旬】北海道２０都市の気候案内（最高最低気温/雨量/日照率/風速）

【６月下旬】北海道２０都市の気候案内（最高最低気温/雨量/日照率/風速）

以上、札幌 ６月の気温と服装/梅雨も無く日中は適温だけど夜は寒気に注意！でした。